目の前で静かに消えゆく命
その最後の僅かな灯火を
無常にもかき消すように襲う 強い風
風圧と轟音の前に
為す術も無く
灯火が消えるのを見守るしか無い 今の僕
奪われた命は もう 戻らない
けれど、
失われた命の分も 自分の命を大切に
生きていくことは出来るのではないか?
そう 自分の心に問いかけた
吹雪にも負けず
雷雨にも負けず
自分の天寿を全うすること
それが、今の自分に出来ることではないか と
そう思いながら
目の前の 小さな亡骸に掌を合わせた
―――――――消える、儚き命へ
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