群青の冬
冷たいけれど 限りなく澄んだ風が
顔を叩くように 通り過ぎる
見上げれば 風と同じくらいに澄んだ空
その群青色を見つめていると
吸い込まれそうになるようだ
吹き抜ける一陣の強い風が 茶色の枯葉を
群青色の空に舞い上げた
まるで吸い込まれるかのように 段々見えなくなってゆく
小さく呟いた 僕の戯言も
枯葉のように 空に溶けて消えてゆく
「あの葉っぱのように、僕も空へ還りたい…」
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Episode...
風が強く寒い、晴れた日に思いついた詩です。
今年に入ってからは初めて書いたものでした。
最後の戯言は、自分が空を見ながら本当に思ったことだったりします...
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